ミラノ冬季パラリンピック開幕 イラン不参加、ロシア出場容認で国際情勢の分断浮き彫りに
ミラノ冬季パラ開幕 イラン不参加、ロシア出場容認で分断

ミラノ冬季パラリンピックが開幕 国際情勢の分断が大会に影

第14回冬季パラリンピック・ミラノ・コルティナ大会が6日夜(日本時間7日未明)、開幕した。イタリア北部の世界遺産ベローナ市街にある古代ローマ時代の円形闘技場で行われた開会式は、障害者スポーツの祭典の始まりを告げた。しかし、国際情勢の分断と混乱が加速する中、政治的な対立が大会に影を落としている。

イラン不参加、ロシア・ベラルーシ出場容認

今大会では、2月のオリンピック閉幕後に始まった米イスラエルによるイランへの攻撃の影響で、イラン選手団が安全に渡航できないとして不参加を決定した。一方、ウクライナ侵攻を続けるロシアとその同盟国ベラルーシについては、国を代表する形での出場が国際パラリンピック委員会(IPC)によって認められた。

この決定に対し、ウクライナをはじめとする7カ国が政治的な理由から開会式の選手出席を見送り、抗議の意思を示した。IPCによれば、大会にエントリーした55の国・地域のうち、選手の入場行進に参加したのは約半数の28カ国・地域にとどまった。コンディション調整を理由に式典欠席を決めた国も多く、開会式は国際的な緊張を反映する形となった。

広域開催で迎えた冬季パラ50周年

今大会は、1976年の第1回冬季パラリンピックから50周年という節目の年にあたる。ミラノ・コルティナ大会は三つのエリアに競技会場が分散する広域開催として実施され、雪と氷の障害者スポーツの総合大会が10日間にわたって繰り広げられる。

開会式が行われたベローナの円形闘技場は、古代ローマ時代の歴史的建造物として知られ、世界遺産に登録されている。この荘厳な舞台で、アスリートたちの熱戦が始まるが、国際政治の波が選手たちの参加に影響を与えている現実が浮き彫りになった。

大会関係者は、スポーツを通じた平和と結束のメッセージを発信することを目指しているが、現実の国際情勢とのギャップが大きいことも否めない。今後10日間、各国の選手たちが障害を乗り越えて競技に臨む姿に、世界中の注目が集まる。