トランプ氏、レバノン南部攻撃停止で合意と表明 ヒズボラと異例のやり取り
トランプ氏、レバノン攻撃停止合意と表明 ヒズボラと異例のやり取り

トランプ米大統領は1日、自身のSNSで、イスラエルとレバノンの親イラン勢力ヒズボラが互いに攻撃を停止することで合意したと説明した。両者の間で直接的なやり取りがあったことは極めて異例とされる。トランプ氏は対イラン交渉の継続に自信を示す一方、イスラエルは条件次第で軍事行動を継続する姿勢を崩しておらず、交渉の先行きは見通せない状況だ。

経緯と背景

イスラエルがレバノン南部への攻撃を繰り返していることを受け、イランの主要通信社タスニム通信は1日、イラン政府が米国との戦闘終結に向けた「覚書」を巡る交渉を停止すると報じた。これを受けてトランプ氏は、イスラエルの軍事行動が交渉の妨げになっていると判断。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を実施した。米CNNによると、トランプ氏はレバノンへの攻撃がイスラエルをさらに孤立させる可能性があると警告し、攻撃抑制を迫ったという。

合意内容と反応

トランプ氏は会談後の投稿で、イスラエルがレバノンの首都ベイルートに「部隊を派遣しないことを確認した」と強調。仲介者を通じてヒズボラとも協議し、イスラエルとヒズボラの双方が攻撃しないことに同意したと主張した。ロイター通信などによると、米大統領がヒズボラと直接やり取りを交わすのは極めて異例だという。トランプ氏は米ABCニュースに対して、具体的な根拠を示さずに「今後1週間」で覚書に合意する可能性があると述べた。

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先行き不透明な状況

しかし、イランが応じるかは不透明だ。イラン政府は、イスラエルがレバノンとパレスチナ自治区ガザでの軍事行動を即時停止し、レバノンから軍を撤収させるまで「仲介者を通じた(米側との)文書のやりとり」を中断すると主張している。イランのモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は2日、SNSに「(イスラエルの)攻撃が続けば直接対決に臨む」と投稿した。

ネタニヤフ氏もトランプ氏との会談後の声明で、「ヒズボラが攻撃をやめなければベイルートを攻撃する」と警告し、レバノン南部での作戦も継続すると言及。イスラエルのレバノン南部占領に反発するヒズボラはトランプ氏の声明後も攻撃を続けており、合意の実効性は疑問視されている。

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