ミラノ・コルティナパラリンピック、バイアスロン初出場の源貴晴が入賞を誓う
【テーゼロ(イタリア)=荒井秀一】ミラノ・コルティナパラリンピックが6日に開幕し、冬季パラスポーツの熱戦が幕を開けた。テーゼロでは、翌7日にスタートするバイアスロン競技を前に、初出場の源貴晴選手(アムジェン)が本番コースで最終調整を行い、大会への意気込みを語った。
苦労を乗り越えて掴んだ代表の座
源選手は北海道北広島市出身で、北海高校サッカー部で活躍した後、とび職として働いていた。しかし、24歳の時に転落事故に遭い、下肢に障害を負った。その後、パラスポーツに転向し、前回の2022年北京パラリンピックでは代表選考で惜しくも逃したが、今回45歳で初めて代表の座を獲得した。
「ここを目指してやってきた。何とか結果を残したいと思っている」と源選手は語る。さらに、「でも、このまま出て参加しただけでは何も意味がないと思っている。必ず自分で掲げた目標である、入賞以上をしっかり意識してレースをしたい」と、単なる出場ではなく、メダル獲得を目指す強い決意を表明した。
日本選手団の先陣を切る重要な役割
7日に行われるバイアスロン・スプリント競技では、源選手が出場する座位クラスが、距離スキーとバイアスロンの日本選手団の中で最初に代表選手が登場する種目となる。そのため、チーム全体の勢いをつける重要な役割も担っている。
「そのプレッシャーも楽しみたいですね」と源選手は笑顔で語り、「オールドルーキー」と呼ばれる自身の経験と冷静さを武器に、大会に臨む姿勢を示した。初出場ながらも、落ち着いた態度で挑む姿が印象的だ。
パラリンピックへの期待と意義
ミラノ・コルティナパラリンピックは、冬季パラスポーツの最高峰の大会として、世界中から選手が集結している。源選手のような苦労を経て代表となった選手たちの活躍は、障害者スポーツの普及や社会の理解を深める上で大きな意義を持つ。
今回の大会では、源選手をはじめとする日本選手団の健闘が期待されており、バイアスロン競技の結果が注目される。源選手の「入賞以上」という目標が、どのような形で実現するか、ファンや関係者の視線が集まっている。
