ミラノ・コルティナ五輪でドローン中継が賛否両論
2026年ミラノ・コルティナオリンピックにおいて、ドローンを用いた臨場感あふれる映像中継が大きな注目を集めている。特に女子モーグル予選などでは、選手の後ろから追いかけるように飛行するドローンの映像が頻繁に映し出され、これまでにないアングルからの迫力あるシーンを提供している。
SNSでは賛否の声が入り混じる
X(旧ツイッター)をはじめとするソーシャルメディアでは、ドローン中継に対する評価が二分されている。一方では、「ドローン映像最高過ぎる」「このスピードで被写体を捉えている技術はすごい」といった称賛の声が寄せられ、革新的な映像表現に驚きのコメントが相次いでいる。
しかしその一方で、「音がうるさい」「ノイズが耳障りだ」という批判的な意見も多く見受けられる。テレビ中継から「ブーン」というドローンの飛行音が聞こえる機会が多く、視聴者の中にはこの音を不快に感じる人も少なくないようだ。
オリンピック放送機構の見解
ドローンの使用について、オリンピック放送機構(OBS)の最高経営責任者であるヤニス・エクサルコス氏は、11日に開かれた記者会見で次のように述べた。
「世界最高のアスリートたちのストーリーを、最も魅力的に、効率的に伝えるために、テクノロジーを活用してスポーツ報道を新たな次元へと引き上げるチャンスととらえている」
今回使用されているドローンは、重量約250グラムの小型機で、取材用に合計15機が投入されている。操縦は経験豊富で訓練を受けたパイロットが担当し、さまざまな状況をシミュレーションして安全対策を徹底しているという。
選手への影響と音の問題
ドローンが選手に与える影響については、エクサルコス氏は次のように説明している。
「ドローンは常に選手の後を飛び、ヘルメットを着用している選手は、ドローンよりも風による騒音のほうが大きく感じているのではないか」
また、会場に設置された1800個のマイクがドローンの飛行音を拾っているため、テレビ視聴者の方が音に気付きやすい可能性があると指摘。今後はAI技術を活用してノイズを低減できる見込みがあることも明かした。
ミラノ・コルティナオリンピックでは、ドローン中継が新たな映像体験をもたらす一方で、技術的課題も浮き彫りになっている。今後、視聴者と選手双方への配慮をどのように両立させていくかが、放送関係者の腕の見せ所となりそうだ。



