坂本花織、最後の五輪シングルへ 神戸の幼なじみが祈る「やりきって」
坂本花織最後の五輪シングル 幼なじみが祈る「やりきって」

坂本花織、最後の五輪シングルへ 神戸の幼なじみが祈る「やりきって」

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート女子シングルに、神戸市出身の坂本花織選手(25)が出場する。日本時間の18日早朝にはショートプログラムが行われ、北京大会で個人銅メダルを獲得した坂本選手にとって、3度目の五輪挑戦となる。ともに歩んできた幼なじみは、「今までやってきたことを出して、やりきったと思える演技をしてほしい」と心から祈っている。

小学校前からの出会い 共に歩んだスケート人生

神戸市の籠谷歩未さん(25)が坂本選手と初めて出会ったのは、小学校入学前のことだった。ポートアイランドで開催された市民向けスケート教室がきっかけで、その後ほぼ同時期に「神戸クラブ」に入門。二人は切磋琢磨しながら技術を磨いていった。

自宅も近所で、小学校、中学校も同じ。さらに一緒に神戸野田高校へ進学するなど、長年にわたって深い絆で結ばれてきた。籠谷さんは坂本選手の競技人生を間近で見守り続けてきた存在である。

中学時代の挫折がトップアスリートへの転機に

籠谷さんによれば、坂本選手の大きな「転機」は中学3年時の全国大会だったという。その大会で坂本選手はショートプログラムで失敗し、フリーに進めなかった。一緒に出場していた籠谷さんにも分かるほど落ち込んでいたが、この経験が彼女を大きく成長させた。

「挫折知らずでやってきた彼女が、それ以降はしっかり気持ちを作って、入念に準備して試合に臨むようになった」と籠谷さんは振り返る。この挫折が、トップアスリートへの階段を上る重要なきっかけになったと分析している。

互いに影響を与え合う人生

坂本選手の競技に取り組む真摯な姿勢は、籠谷さんの人生にも大きな影響を与えた。籠谷さんは大学卒業後の進路選択においても、坂本選手から受けた刺激を糧にしているという。二人の関係は単なる幼なじみを超え、互いに高め合うパートナーシップとして発展してきた。

現在、籠谷さんは坂本選手の最後の五輪シングルに向けて、「今まで積み重ねてきたすべてを出し切ってほしい」と願っている。長年の努力と経験が詰まった演技を見せてくれることを期待している。

3度目の五輪 最後の個人戦への挑戦

坂本花織選手は北京冬季五輪で銅メダルを獲得し、日本フィギュアスケート界をけん引してきた。今回のミラノ・コルティナ五輪では、団体戦ですでに銀メダルを獲得しているが、個人戦ではこれが最後のオリンピック出場となる可能性が高い。

神戸で育ち、共に歩んできた幼なじみの籠谷歩未さんは、遠く離れたイタリアの地で演技する坂本選手に向けて、「やりきったと思える演技を」とエールを送り続けている。二人の絆が、最後の大舞台で輝く演技を生み出す原動力となるだろう。