愛知・豊川用水の深刻な渇水問題 宇連ダム貯水率が17.6%まで回復
愛知県東三河地域に水を供給する豊川用水で、長期にわたる渇水が続いています。しかし、3月31日以降のまとまった降雨により、一時は完全枯渇状態に陥っていた最大水源の宇連ダム(新城市)で、貯水率が著しい回復を見せました。
宇連ダムの貯水率が17.6%に改善
4月2日午後5時時点の宇連ダムの貯水率は17.6%に達しました。これは、先月まで「貯水率0%」と記録されていた状態から、大幅な改善を示す数字です。独立行政法人水資源機構の発表によれば、同ダムでは1日午前0時までの24時間で106ミリの降水量を観測。その後、2日朝にかけてさらに39ミリの雨が降り、合計145ミリの降雨が貯水量回復に寄与しました。
周辺ダムや調整池も貯水率向上
宇連ダムに近接する大島ダム(新城市)の貯水率も、今回の降雨前の5.9%(3月31日午前0時)から、2日午後5時時点で19.7%まで上昇しています。さらに、下流7カ所の調整池を含めた豊川用水全体の貯水率は、2日午前0時時点で19.9%を記録。降雨の効果が広範囲に及んでいることが確認されました。
緊急導水開始は見送り、節水要請は継続
降雨を受けて、天竜川水系の佐久間ダムからの緊急導水開始は当面見送られることになりました。しかし、現状の貯水率は平年と比較すると依然として大幅に少ない状況です。このため、以下の節水対策は引き続き実施されています。
- 農業用水および工業用水:50%の節水率目標
- 水道用水:30%の節水率目標
- 豊橋市など東三河5市による夜間の水道使用自粛要請
豊橋市の長坂尚登市長は、市民に対して「収穫にできるだけ影響が出なければ…」と述べ、節水への協力を強く呼びかけています。地域全体で水資源の慎重な管理が求められる状況が続いています。



