東日本大震災15年、宇都宮でキャンドルアート「とどけ」5000本の明かりで追悼、石巻にネット中継
東日本大震災の発生から15年を迎えた2026年3月11日夜、栃木県宇都宮市の中心街にあるオリオンスクエアで、記録と記憶をつなぐ追悼行事「ココロツナガル3・11」が行われました。このイベントでは、約5000個のキャンドルを使用したキャンドルアートが描かれ、インターネット中継を通じて宮城県石巻市の被災地へ思いを届ける試みが実施されました。
「とどけ」をテーマにしたキャンドルアートの詳細
今年のキャンドルアートは、「とどけ」をテーマに、遠くまで音が届くベルをモチーフとしてデザインされました。羽などの要素を配することで、さらに広がっていくイメージを表現し、被災地への支援と連帯のメッセージを込めています。ネット中継では、石巻市の大川小学校遺構で開催されている「大川竹あかり」の会場と接続され、キャンドルアートに込められた思いがリアルタイムで伝えられました。
追悼行事の主催団体と背景
この追悼行事は、ボランティア団体であるともしびプロジェクト宇都宮支部や、宇都宮大学の有志団体UPなどが主催し、震災発生日の夜に毎年開催されています。防災意識を高める活動に取り組むUPのメンバーらは、昨夏に実際に大川小学校などを訪問するスタディーツアーに参加し、被災地の現状を学びました。
参加者の声と若い世代の役割
ネット中継で報告を行った宇都宮大学1年の田村乃彩さん(前橋市出身)は、「被災者ではないことでためらいがあったが、現地で伝えることの大切さを教わった。見聞きしたことを広めていきたい」と語りました。また、同じく1年の鈴木心詞さん(長野市出身)は、「私たちが震災をリアルタイムで覚えている一番若い世代だと思う。防災は大切な人を守るための知識だということを知ってほしい」と強調しました。
このイベントは、震災の記憶を風化させず、防災意識を高めることを目的としており、多くの市民や学生が参加しました。キャンドルに点火する参加者たちの姿は、暗闇の中に希望の光を灯す象徴として、被災地への継続的な支援を呼びかけています。



