2027年卒の求人倍率1.62倍 企業の採用意欲高い状況が持続
リクルートワークス研究所(東京)は4月23日、2027年春に卒業予定で民間企業への就職を希望する大学生・大学院生の求人倍率が推計1.62倍であるとの調査結果を発表しました。この数値は、前年の1.66倍からわずかに低下していますが、研究所は「全体として企業の採用意欲が高い状況が続いている」と分析しています。
学生数と求人数の詳細な推移
調査によると、就職を希望する学生は46万2千人で、前年と比べて1,500人の微増となりました。一方、求人数は74万8千人で、前年から1万7千人の減少を記録しています。この結果、求人倍率は1.62倍と計算されました。
企業規模別の求人数の傾向
従業員規模別に求人数を見ると、5千人以上の大企業では4.0%の増加を示しました。しかし、5千人未満の企業では軒並み減少傾向にあり、特に300人未満の中小企業では3.5%の減少と、規模が小さいほど減少率が高い傾向が明らかになりました。
業種別の求人数の変動
業種別では、建設業が16.3%増、金融業が10.6%増と大きく増加しました。一方、減少率が高かったのは流通業の6.2%減、製造業の6.1%減などでした。このように業種間で採用動向に差が見られる結果となりました。
大卒初任給の上昇傾向
併せて調査された2026年4月入社の大卒平均初任給額は23万7千円でした。これは4年連続の増加であり、企業の高い採用意欲の一端を反映していると見られています。
調査の概要と背景
この調査は2026年1月から3月にかけて、従業員規模5人以上の全国の企業を対象に実施されました。約3,900社から回答を得ており、信頼性の高いデータとして注目されています。企業の採用活動が活発な状況が続く中、学生の就職環境は依然として良好であることが示唆されています。



