読み書き障害からドローンパイロットへ、DO-ITスカラー・髙梨智樹さんの挑戦
読み書き障害からドローンパイロットへ 髙梨智樹さんの挑戦

テレビ朝日系ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」のオープニングで段ボールの合間を縫うドローン映像。映画「人はなぜラブレターを書くのか」「もしも徳川家康が総理大臣になったら」「はたらく細胞」のエンドロールにも名前が載るドローンパイロット、髙梨智樹さん(27歳、神奈川県在住)。彼は、障害や病気のある子どもや若者を社会的リーダーに育てるプロジェクト「DO-IT Japan」の2014年度参加者「スカラー」の一人です。

幼少期の困難とパソコンとの出会い

髙梨さんは幼少期から周期性嘔吐症を繰り返し、小学校にはほとんど通えませんでした。中学で読み書きが困難な学習障害(LD)と診断されました。家にこもりがちだった彼は、小学1年生からパソコンで遊び始めました。オンラインゲームのチャットをしたい一心でローマ字入力を習得。小学中学年頃には、動画配信サイト「ニコニコ生放送」でユーザーコメントが合成音声で読み上げられる機能に気づき、音声読み上げソフト「棒読みちゃん」を使い始めました。

ドローンとの運命的な出会い

父親が買ってくれたラジコンヘリコプターに興味を持ち、ネットで当時まだ珍しかったドローンを知ります。海外サイトから部品を探し、自作を始めました。「パソコンなら知識を吸収できるのに、なぜ紙だとできないのか」と感じながらも、テクノロジーを味方につけました。

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DO-IT Japanでの成長

DO-IT Japanは、障害や病気のある子どもたちがテクノロジーを活用して社会で活躍できるよう支援するプロジェクトです。髙梨さんはスカラーとして、自身の経験を活かしながらドローンの技術を磨きました。現在では、映像制作会社やイベントでのドローン撮影を手がけるほか、ドローン操縦の講師も務めています。

「読み書きが苦手でも、やりたいことを見つければ自立できる」と髙梨さんは語ります。彼の歩みは、インクルーシブ教育の重要性と、テクノロジーが障がいを乗り越える手段となることを示しています。

DO-IT Japanは2026年度に20期生を迎えます。連載「インクルーシブ教育@Japan」第4弾では、スカラーたちの挑戦を追い続けます。

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