石川県輪島市で小中学校11校が閉校 能登半島地震の影響で新年度は3校に再編へ
能登半島地震によって大きな被害を受けた石川県輪島市において、2026年3月24日、市立小中学校11校の閉校式が3カ所で実施されました。新年度からは、小学校1校と小中一貫の義務教育学校2校に再編されることが決定しており、維持される中学校1校と合わせて、市内の小中学校は合計4校となります。
市中心部の体育館で行われた小学校6校の閉校式
会場の一つとなった市中心部の体育館では、小学校6校の閉校式が執り行われました。2人の校長が「閉校は寂しさもありますが、育まれた思いが子どもたちの中で生き続け、未来へ続く力になっていきます」などと挨拶を半分ずつ読み上げ、6校の校旗を市に返納しました。児童約380人が出席し、それぞれ学校の思い出や感謝の言葉を述べた後、全員で6校の校歌を順に斉唱しました。
少子化に地震が拍車 児童・生徒数が3割以上減少
輪島市では、少子化の進行に伴い学校再編の検討が進められていましたが、能登半島地震の発生によって状況が一変しました。校舎が被災したり避難所として使用されたりしたため、中央部では小学校6校の児童が、河井小学校のグラウンドに建設された仮設校舎に集約されて授業を受けるなど、大半の学校で校舎を統合して教育活動が続けられていました。
文部科学省の学校基本調査によると、市内の小中学校12校に通っていた児童・生徒数は、地震前の2023年度の1103人から、2025年度の748人へと3割以上減少しています。この急激な減少は、地震による避難や転居が少子化に拍車をかけた結果と見られています。
新年度からの学校再編と地域の課題
新年度から実施される学校再編は、以下の通りです:
- 小学校1校を維持
- 小中一貫の義務教育学校を2校新設
- 既存の中学校1校を存続
これにより、市内の小中学校は合計4校となります。閉校式に参加した教育関係者や児童からは、地域の絆や伝統を引き継ぐことへの期待と、学校統合に伴う寂しさの声が聞かれました。輪島市の教育環境は、地震からの復興と少子化対策という二重の課題に直面しており、今後の対応が注目されています。



