リニア静岡工区の早期着工を要請 国交相がJR東海に開業見通しの明示も求める
金子恭之国土交通大臣は3月28日、リニア中央新幹線の静岡工区について、建設主体のJR東海に対し早期着工に向けた取り組みを要請しました。大臣は記者団の取材に対し、「着工後は速やかに東京・品川―名古屋間の開業見通しを明らかにし、他区間も含めて工事の進捗状況を開示してほしい」と具体的な要求も行いました。
JR東海社長は理解獲得に努めると強調 開業時期は言及せず
JR東海の丹羽俊介社長も同日の取材に応じ、「地域の皆さまに丁寧に説明し、理解を得られるよう努める」と強調しました。しかし、開業時期については「静岡工区を着工できていないので、申し上げる段階にない」と述べるにとどめ、具体的な日程には触れませんでした。
金子大臣はこの日、山梨県の山梨リニア実験線や、相模原市の神奈川県駅(仮称)建設現場を視察。その後の発言で、「大きな節目を迎えた。一日も早い着工に向け、引き続きしっかりと対応してほしい」と述べ、プロジェクトの進展に対する期待を表明しました。
静岡工区の課題対応策が了承 専門部会がJR東海の案を承認
静岡工区のトンネル掘削を巡っては、静岡県の有識者専門部会が3月26日、県が示した28項目の課題に対するJR東海の対応策を了承しています。この決定は、工区の着工に向けた重要な一歩と位置付けられています。
リニア中央新幹線は、東京と大阪を約1時間で結ぶ超電導リニア方式の高速鉄道として計画されており、その完成は日本の交通インフラに大きな変革をもたらすと期待されています。しかし、静岡工区では環境影響や水資源の問題が長年議論されており、着工が遅れている状況です。
今回の国交相の要請は、こうした課題を乗り越え、プロジェクト全体の推進を加速させる意図があると見られます。関係者によれば、早期着工が実現すれば、経済効果や地域発展への貢献が大きく期待できるとしています。



