JR東日本、新幹線脱線防止に地震対策ダンパ導入へ 2027年度から全編成に搭載
JR東日本、新幹線脱線防止に地震対策ダンパ導入へ (11.03.2026)

JR東日本、地震時の新幹線脱線リスク低減へ新装置を開発

JR東日本は、地震発生時の新幹線脱線リスクを大幅に低減するため、鉄道総合技術研究所(JR総研)と共同で「地震対策左右動ダンパ」を開発しました。このダンパは、車体の揺れを効果的に抑制し、脱線防止に直接貢献する国内初の実用化装置となります。導入計画では、2027年度の秋から約5年間をかけて、東北新幹線の「はやぶさ」や「こまち」など、全約130編成に順次搭載していく方針です。

過去の地震被害を教訓に開発

JR東日本管内では、過去に地震による新幹線脱線事故が発生しています。2004年の新潟県中越地震では、上越新幹線「とき」が時速約200キロで走行中に脱線し、2022年の福島県沖地震では、東北新幹線「やまびこ」が本震で脱線しました。いずれも、車体が左右に大きく揺れて車輪が持ち上がることが原因でした。これらの教訓を踏まえ、同社は地震対策の強化に取り組んできました。

ダンパの仕組みと効果

地震対策ダンパは、台車と車体の接続部に取り付けられ、通常走行時の小さな揺れに加え、地震動による大きな揺れにも対応します。車体の揺れを軽減することで、車輪が持ち上がりづらくなり、脱線を防ぐ効果が期待できます。開発チームが中越地震相当の揺れをシミュレートした結果、脱線リスクを最大5割減らせることが確認されました。この技術は、乗り心地の向上にも寄与し、安全性と快適性の両立を実現しています。

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今後の展開と次世代車両への応用

JR東日本とJR総研は、2008年から共同研究を進めており、今回のダンパ開発はその成果の一つです。導入は既存車両に加え、次世代車両「E10系」にも製造時から標準装備される予定で、2030年度のデビューに向けて準備が進められています。この取り組みは、地震多発国である日本の鉄道安全基準を向上させ、国際的にも注目される技術革新となりそうです。今後も、気候変動や自然災害への対応を強化し、持続可能な交通インフラの構築を目指します。

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