西九州新幹線未整備区間の課題、佐賀・長崎両知事が協議
西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」を巡り、佐賀県の山口祥義知事と長崎県の平田研知事が2026年3月25日、佐賀県庁で意見交換を行いました。この会談は、2月の長崎県知事選で初当選した平田知事が、就任あいさつのため山口知事を訪ねた際に実施され、新幹線整備の課題について率直な議論が交わされました。
山口知事、財政負担問題を強調し長崎県民の理解を求める
山口知事は、新幹線のフル規格整備に関して、財政負担や在来線への影響など、複数の課題が存在することを指摘しました。特に、「長崎県民に分かっていただきたい」と述べ、佐賀県の立場への理解を強く求めました。さらに、「長崎の人は(新幹線を)通したいと思うだろうが、簡単にいく話ではなく、一緒に考えられる形になっていけばいい」と語り、両県の協力による解決を期待する姿勢を示しました。この発言は、新幹線整備が単なる願望ではなく、現実的な課題を伴うことを浮き彫りにしています。
平田知事、協議継続の意向を示し協力姿勢を表明
これに対し、平田知事は、「もちろん(新幹線が)つながってほしいという気持ちはある」と述べ、長崎県としての期待を認めました。しかし、「佐賀県の問題を理解できなければ、(新幹線の)問題は解決できない。山口知事と意見交換させてもらい、進めていきたい」と応じ、佐賀県の課題を踏まえた上での協議継続を表明しました。この発言は、両県が互いの事情を尊重しながら、前向きな対話を続ける姿勢を強調しています。
今回の意見交換は、西九州新幹線の未整備区間をめぐる課題が、単なる交通インフラ整備ではなく、地域間の財政負担や連携といった複雑な要素を含むことを明らかにしました。両知事の対話は、今後の具体的な進展に向けた第一歩として注目されます。地域経済や観光への影響も考慮し、持続可能な解決策を模索する動きが期待されています。



