大分県が「空飛ぶクルマ」の実用化に向け「AirX」と包括連携協定を締結
大分県は、航空関連会社「AirX(エアーエックス)」(本社:東京)と、「空飛ぶクルマ」の社会実装を推進するための包括連携協定を正式に締結しました。この協定は、同社が自治体と結ぶ初めての空飛ぶクルマに関する連携であり、2026年以降の実用化に向けた具体的な取り組みを加速させることを目的としています。
連携協定の主な内容と期待される活用分野
協定では、空飛ぶクルマの県内での活用促進、情報発信の強化、関連産業の振興について、官民が連携して取り組むことが明記されています。AirXは、観光分野での利用に加え、大分空港(国東市)と県内各地を結ぶ新たな交通手段としての導入を検討しています。具体的には、別府市と由布市を結ぶルートや、災害発生時の緊急輸送手段としての活用も視野に入れています。
昨年、県内では同社による実証飛行が実施され、人が搭乗しない状態での空港と空港外を結ぶ飛行試験や、イベントでの有人・無人デモ飛行が成功しています。これらの実績を踏まえ、社会実装への道筋が着実に整えられつつあります。
関係者のコメントと今後の展望
2月下旬に県庁で行われた締結式では、佐藤知事が「幅広い分野での連携を期待している」と述べ、官民一体となった取り組みへの意欲を示しました。一方、AirXの手塚究社長は、「どのルートが社会的意義が高いか、課題は何かなどを官民で協力して検討していく」と語り、実用化に向けた具体的なステップを強調しました。
大分県は、昨年2月にも空飛ぶクルマを開発する新興企業「スカイドライブ」(愛知県豊田市)やJR九州と商用飛行に向けた包括連携協定を結んでおり、今回のAirXとの連携により、空飛ぶクルマの実用化への取り組みがさらに強化される見込みです。
この動きは、地方創生や交通インフラの革新を目指す大分県の積極的な姿勢を反映しており、近未来の移動手段としての空飛ぶクルマの普及に大きな弾みをつけるものと期待されています。



