岐阜県警に「鼻の捜査官」デビュー ラブラドールのレックス、臭気選別で才能発揮
岐阜県警「鼻の捜査官」にラブラドール・レックスがデビュー

岐阜県警に新たな「鼻の捜査官」が誕生した。愛知県豊田市の会社員、今井元明さん(53)が育てる2歳の雄のラブラドールレトリバー「レックス」が、嘱託警察犬として正式にデビューした。鋭い嗅覚を駆使して行方不明者や犯人の足跡を追跡する役割が期待されている。

飼い主の経験が活きる

今井さんは以前にもホワイトシェパードの「ライザ」を岐阜県警の嘱託警察犬としてデビューさせた経験を持つ。ライザが1年半前に6歳で亡くなった後、その後継を探していたところ、知人から譲り受けたのがレックスだった。レックスは匂いに対する好奇心が非常に強く、一度地面の匂いを嗅ぎ始めると長時間鼻を上げない様子を見せたことから、今井さんは「好奇心旺盛で度胸があり、警察犬の適性があるのではないか」と感じたという。

臭気選別で才能開花

2024年11月から、関市にある中濃警察犬・愛犬訓練所でレックスの訓練を開始。複数の布の匂いを識別する「臭気選別」において、驚異的な才能を発揮した。昨年11月に実施された県警の審査会では、一発合格を果たし、嘱託警察犬としての資格を獲得した。

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嘱託警察犬の役割と現状

嘱託警察犬の任期は1年間。レックスは同時にデビューしたシェパード犬4頭とともに、関署管内を中心に県内全域で活動する予定だ。来年3月末までは自宅を離れて訓練を続けるが、今井さんは「市民の役に立てるならこれほど嬉しいことはない。行方不明者の捜索などでしっかり結果を出してほしい」と期待を寄せる。

警察犬には、各都道府県警が直接飼育管理する「直轄犬」と、民間人が飼育管理し警察の要請に応じて出動する「嘱託犬」の2種類がある。全国的に大多数を占めるのは嘱託犬であり、民間の協力が警察活動の一端を支えている。

課題と展望

近年、認知症の高齢者など行方不明者の捜索需要が高まる中、警察犬の確保が課題となっている。しかし、設備や資金面で直轄犬を増やせない地域も少なくない。嘱託犬は出動ごとに手当が支給されるものの、訓練費用や餌代などはすべて飼い主の負担となる。今井さんによると、年間の費用は100万円を超えるという。また、訓練では長いリードを使用するため、近隣住民から不安の声が上がることもある。今井さんは「民間人が警察犬を育てるハードルがもっと低くなってほしい」と願っている。

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