「銀河鉄道999」駅メロが13日で廃止、淵野辺駅に惜別の波
JR横浜線淵野辺駅(相模原市中央区)で2014年から発車メロディーとして使用されてきたアニメ「銀河鉄道999」の曲が、3月13日をもって廃止された。同線では14日からのワンマン運転導入に伴い、発車メロディーが全駅で共通化されることとなり、独自の駅メロは使用できなくなる。
宇宙にちなんだメロディー、地元の要望で採用
淵野辺駅は宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの最寄り駅として知られ、地元自治会や商店街などから「宇宙にちなんだ発車メロディーを」との要望がJR東日本に寄せられた。駅利用者へのアンケートを経て、劇場版「銀河鉄道999」でバンド「ゴダイゴ」が手がけた主題歌が2014年6月から採用され、約10年間にわたり親しまれてきた。
利用者から215件のメッセージ、パネル展示で感謝の声
廃止に合わせ、駅前の市大野北まちづくりセンターがメッセージを募集したところ、約3週間で215件もの声が寄せられた。パネルには「日本一かっこいいメロディーで誇りに感じていた」「仕事で疲れて帰宅する際、駅でこの曲を聴くと緊張が解けた」「うれしい日もつらい日もそばにいてくれた」など、多くの惜別の言葉が並んでいる。これらのメッセージは3月31日まで展示される予定だ。
ファンが最後の録音、駅独自のメロディーは終幕
13日には、ホームでスピーカーに集音マイクを近づけてメロディーを録音するファンの姿も見られた。JR東日本によると、横浜線では14日以降、ホームのボタンを駅員が押して流す方式から、車両のスピーカーを利用する方式に変更されるため、駅独自のメロディーは使用できなくなる。
駅でパネルを撮影していた近所の男性(60)は、「新型コロナ禍で収入が減り、北九州市から上京した。小倉駅の新幹線も同じメロディーだったので縁を感じる。今日で終わってしまうと思うとさみしい」と語った。多くの利用者にとって、この駅メロは日常の一部として深く根付いていたことがうかがえる。
淵野辺駅の「銀河鉄道999」メロディーは、地域のアイデンティティと結びつき、10年間にわたり利用者の心を支えてきた。その廃止は、鉄道サービスの効率化と地域の思い出との狭間で、現代社会の変化を象徴する出来事となっている。



