無関税コメの初回入札を前倒し、緊急時に備え
農林水産省は22日、無関税で輸入されるミニマムアクセス米のうち、加工用や飼料用に充てられる「一般枠」の指名競争入札を実施した。対象数量は計4万3千トン。昨年は政府備蓄米の放出を受けて、災害時や大凶作に対応できるよう例年より早めて6月末に実施したが、今年は緊急時にさらに備えるため、1カ月前倒しての実施となった。一般枠の入札は今後、計10回程度行われる予定だ。
初回入札では、4万3千トンの募集に対し、約5.7倍の24万6千トンの申し込みがあり、全量が落札された。これは需要の高さを示している。
農水省は備蓄量の適正水準を100万トンとしているが、昨年の放出により約32万トンまで減少。2026年産備蓄米の買い入れ入札で全量が落札されても53万トン程度にとどまるため、有事に備えて早期にミニマムアクセス米の入札を実施したとみられる。2025年4月には、ミニマムアクセス米を災害や大凶作などの緊急時に放出できるよう方針を明確化している。
中粒種「カルローズ」が中心
昨年の入札では中粒種の輸入を増やしており、今年も同様の方針を継続。初回入札の対象のうち、3万6千トンが米国産の中粒種「カルローズ」で、残りは長粒種となっている。これにより、緊急時における食料安全保障の強化を図る。



