2016年1月15日未明、長野県軽井沢町で発生したスキーツアーバス転落事故から10年以上の歳月を経て、東京高裁は22日、控訴審判決を言い渡した。この事故では乗客の大学生13人と乗員2人が死亡し、26人が重軽傷を負った。一審で実刑判決を受けたバス運行会社の社長、高橋美作被告(64)ら2被告の無罪主張を退け、一審判決を支持する結果となった。
判決後、大学生の子どもを亡くした遺族3人が記者会見に臨んだ。大学1年だった陸人さん(当時19)の父親、大谷慶彦さん(61)は「この10年は非常に長かった。上告して、これ以上遺族を苦しめるようなことはしないでほしい。裁判が終わっても、我々の交通安全のための活動は続く」と語った。
また、大学1年だった衣里さん(当時19)の父親、池田彰さん(61)は「判決は、事故が起こるかもしれないという可能性を運行会社は考えなくてはいけないということを示した。そういう認識が社会に浸透してほしい」と述べた。
遺族会「1.15サクラソウの会」の代表で、大学2年だった寛さん(当時19)の父親、田原義則さん(60)は「この10年の我々の思いや取り組みが間違っていなかったと再認識した」と話した。同会は二度と悲惨な事故を繰り返さないという目的で活動を続けてきた。
一方、今月6日には福島県郡山市で高校生らを乗せたバスが事故を起こし、高校生1人が死亡した。田原さんは「今日の判決や、10年前の事故の教訓が広く伝わって、安全確認してから運行するようになってほしい」と訴えた。



