天皇皇后両陛下と愛子さま、福島復興視察で被災地に寄り添い激励
天皇皇后両陛下と愛子さま、福島復興視察で激励

天皇皇后両陛下と愛子さま、福島復興視察で被災地に寄り添う

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興状況を視察するため、天皇皇后両陛下と長女愛子さまが7日、福島県を訪問されました。1泊2日の日程で富岡町、大熊町、浪江町を巡り、被災地の現状に深く理解を示されました。

被災者の苦労にねぎらいの言葉

各訪問先で、陛下は被災状況の説明を受けながら、「この15年間、本当にご苦労が多かったことと思います」と声をかけられました。発災直後の避難や緊急対応、その後の復興に向けた県民の努力に対して、心からのねぎらいと激励の気持ちを伝えられました。

富岡町での記憶の継承

富岡町では、とみおかアーカイブ・ミュージアムを訪れ、住民の避難誘導中に津波の犠牲になった警察官が乗っていたパトカーなど、発災当時の様子を伝える品々を見て回りました。警察官の親が今もパトカーを見ることができないとの説明を聞き、皇后さまは「15年たっても、いろいろな人の思いがありますね」と感慨深く話されました。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

大熊町での教育交流

大熊町では、教育施設「学び舎ゆめの森」で小中学生が将来の夢や町づくりへの思いを発表する授業を見学されました。子どもたちに「どんな明るい町をつくりたいですか」と問いかけたり、励ましの言葉を贈ったりして、温かい交流を深められました。

浪江町での伝統工芸への関心

浪江町では、道の駅なみえで町の伝統工芸品「大堀相馬焼」や日本酒の生産者と懇談されました。陛下は大堀相馬焼の上薬に使われる「砥山石」が原発事故で使えなくなった後、生産を再開するまでの苦労などを熱心に質問され、復興への取り組みに強い関心を示されました。

視察の意義と愛子さまの役割

2日間の視察を終えたご一家は、JR福島駅から東北新幹線の臨時専用列車で帰京されました。各訪問先や沿道では、ご一家を歓迎する県民の姿が多く見られ、県によると出迎えた人は2日間で計約1万3600人に上りました。

震災と原発事故から15年の節目に合わせた今回の訪問は、時間の経過による記憶の風化が課題となる中で、大きな意義を持ちます。原発事故後、初めてとなった第1原発立地町への訪問など、ご一家がそろって被災地を視察されたことは、復興への歩みを後押しする激励となりました。

本県初訪問となる愛子さまは、日本赤十字社に勤めており、防災に高い関心を抱いています。関係者によると、今回の同行は愛子さまが被災地に心を寄せるという意味で、両陛下の意向が大きかったとされています。視察中、愛子さまは熱心にメモを取りながら質問され、案内役を務めた内堀雅雄知事は「愛子さまが未来に向けて、あるいは国内外に向けて、福島の苦労や経験をどう伝承するのかということに力点を置いておられると感じた」と振り返りました。

今回の来県で、被災地に寄り添い続ける両陛下、災害の記憶の伝承に強い関心を抱く愛子さまというご一家の姿が、国民の目に焼き付けられました。風化に立ち向かい、復興に向けて歩みを進める福島県にとって、ご一家の来県は何事にも代え難い激励だったと言えるでしょう。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ