天皇ご一家、震災15年の節目に東北3県を訪問 被災地視察を主目的に初めて
宮内庁は2026年2月25日、天皇・皇后両陛下が長女の愛子さまと共に、東日本大震災から15年となる節目に合わせ、3月と4月に東北地方の岩手・宮城・福島の3県を訪問すると正式に発表しました。この訪問は、被災地の視察を主な目的として3県を巡る初めての機会となり、愛子さまにとっては3県すべてが初訪問となります。
訪問日程と具体的な訪問先
訪問は2回に分けて実施されます。まず3月25日から26日にかけての1泊2日の日程で、岩手県と宮城県を訪問。太平洋沿岸部の被災地である岩手県大槌町や大船渡市、宮城県南三陸町や石巻市などに足を運びます。続いて4月6日から7日には、福島県を1泊2日で訪問。東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で住民が長期避難を余儀なくされた双葉町や大熊町などを巡り、被災者との懇談の場を設ける予定です。
両陛下の被災地への思いとこれまでの歩み
天皇陛下は今月23日の誕生日に合わせた記者会見で、「親しい方が亡くなられたり、生活環境が一変してしまったりした方々のことを思うと、震災の傷はいまだ癒えていないと感じます」と語り、被災地への深い思いを表明。さらに、愛子さまに対しても「被災地の人々に心を寄せていってもらいたい」と述べていました。
2011年3月の東日本大震災発生後、両陛下は皇太子ご夫妻として3県を3度にわたって訪問。即位後は、2023年に全国植樹祭に合わせて岩手県陸前高田市を訪れるなどしてきましたが、被災地視察を主目的として3県を一貫して巡るのは今回が初めてとなります。2021年3月の発生10年時には、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの交流となりましたが、天皇陛下は当時、「機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を訪れてみたいと願っております」と語っており、今回の訪問はその願いが実現する形となりました。
訪問の目的と期待される効果
今回の訪問では、以下のような活動が計画されています:
- 東日本大震災の犠牲者を改めて追悼すること
- 被災や復興の経験を伝える施設などを視察すること
- 被災者の声に直接耳を傾け、懇談を通じて理解を深めること
- 愛子さまが被災地の現状を学び、皇室としての継承を図ること
宮内庁の発表によれば、訪問は「震災15年の節目に合わせ、改めて犠牲者を追悼し、被災や復興の経験を伝える施設などを訪れ、被災者の声にも直接耳を傾ける」ことを目的としています。これは、単なる儀礼的な訪問ではなく、被災地の現状を直に把握し、皇室としての継続的な支援の姿勢を示す重要な機会と位置付けられています。
愛子さまの同行は、若い世代が被災の記憶と教訓を継承していく上で意義深いもの。皇室全体として、震災からの復興と被災者への寄り添いを長期的に続けていくメッセージを発信する訪問となることが期待されています。



