高齢女性、人間関係の悩みはAIに相談 対人トラブルで若者上回る調査結果
高齢女性、人間関係の悩みはAIに相談 対人トラブルで若者上回る

日本情報経済社会推進協会が実施した調査により、人間関係の悩みを相談する相手として、60~70代女性の47.8%が人工知能(AI)を選択したことが明らかになった。この結果は、他の全ての年代・性別グループにおいて人間を選ぶ人が多数を占めた中で、高齢女性のAI志向が際立つものとなった。

調査の概要と結果

調査は2026年1月中旬にウェブアンケート形式で実施され、18歳から79歳までの男女1449人から有効回答を得た。全体では、人間関係のトラブルについて公平な判断を求める場合、「人間を選ぶ」または「どちらかといえば人間を選ぶ」と回答した人が合計45.8%で、「AIを選ぶ」または「どちらかといえばAIを選ぶ」の合計36.5%を上回った。また、「分からない」または「どちらも選びたくない」は合計17.7%だった。

年代・性別ごとの差異

注目すべきは60~70代女性の回答である。このグループでは、人間を選んだ回答が合計37.3%にとどまったのに対し、AIを選んだ回答は合計47.8%に達した。これは全体平均と比較して11.3ポイントも高く、AIを好む傾向が顕著に表れた。一方、他の年代や男性グループでは、人間を選ぶ割合がAIを上回る結果となった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

専門家の見解

千葉大学の中込敦士准教授(社会疫学)は、この結果について「相手の受け取り方を気にせず、気軽に相談できることから、AIには自己開示しやすい面がある」と説明する。しかし、高齢女性がよりAIを選んだことについては「意外だった」と述べ、今後の研究課題として注目している。

社会的意義と今後の展望

この調査結果は、AIが人間関係の相談相手として一定の役割を果たし得ることを示している。特に高齢女性において、AIへの相談が心理的なハードルを下げる可能性がある。一方で、人間による支援の重要性も依然として高く、両者のバランスが今後の社会設計において検討されるべき点である。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ