埼玉県加須市の利根川河川敷緑地公園で3日、全国有数のこいのぼり産地として知られる同市のシンボル、全長100メートルのジャンボこいのぼりが大型クレーンでつり上げられ、青空を優雅に泳いだ。この催しは、こどもの日を前に開催された市民平和祭(市が中心の実行委員会主催、東京新聞さいたま支局など後援)の一環として行われ、約7万7千人(実行委による集計)の来場者が見守る中、圧巻の光景が繰り広げられた。
伝統のこいのぼり生産、明治初期に始まる
加須市は、明治初期にちょうちんや傘の職人が副業としてこいのぼりの製造を始めたのが起源とされ、終戦前には生産量で日本一を誇るまでに成長した。現在も全国有数の産地として知られ、地域の誇りとなっている。
ジャンボこいのぼり、昭和末期から続く恒例行事
ジャンボこいのぼりの掲揚は昭和末期からほぼ毎年続けられており、今年も例年通り、大型連休中の風物詩として親しまれた。こいのぼりは重さ約330キログラムのポリエステル製で、アームの最長が約100メートルという大型クレーンを用いて慎重につり上げられた。
当日の午前中は薄曇りであまり風がなかったものの、クレーンで持ち上げられると、こいのぼりは徐々に元気よく泳ぎ始め、訪れた大勢の家族連れや観光客から大きな歓声が上がった。
会場には、埼玉県伊奈町から父親と自転車で約1時間半かけて訪れた中学1年の男子生徒(12)が「去年来た時よりもよく上がっていた。やっぱりすごく大きい」と感激した様子で話すなど、多くの来場者がその雄大な姿に見入っていた。
加須市では、このほかにも大小さまざまなこいのぼりが各所で掲揚され、地域全体で子どもの健やかな成長を願う伝統的な行事が繰り広げられている。



