大西洋を航行中にネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」による集団感染の疑いが浮上したクルーズ船「MVホンディウス」は10日、受け入れ先のスペイン領カナリア諸島テネリフェ島のグラナディージャ港に到着した。日本人乗客1人を含む約150人の乗客らは健康状態の検査で問題がないと判断され、下船を開始。それぞれの出身国などが手配する航空機で順次帰路に就いた。
感染の拡大状況
世界保健機関(WHO)によると、11日までに乗客のフランス人を含む7人の感染が確認された。さらに、他の2人にも感染の疑いがあるとされている。米国人については、さらなる分析が必要とされ、現在の数字には反映されていない。
日本人乗客の動向
日本外務省は11日、日本人乗客がカナリア諸島から英国政府が手配したチャーター機で英国に到着したと発表した。報道によると、乗客のうち新たにフランス人1人と米国人1人がそれぞれ検査で陽性となった。フランス人は症状があり、共に帰国した4人とともに厳重な隔離措置下に置かれた。
下船作業の継続
下船および出国作業は11日まで続けられる予定であり、関係当局は感染拡大の防止に努めている。ハンタウイルスは、齧歯類の排泄物や唾液を介して感染し、重篤な呼吸器疾患を引き起こす可能性があるため、注意が必要とされている。



