食中毒患者2万4727人に増加、ノロウイルスが75%占める 厚労省2025年まとめ
食中毒患者2万4727人増、ノロウイルスが75%占める

食中毒患者数が2万4727人に増加、ノロウイルスが75%を占める

厚生労働省が25日に発表した2025年の食中毒統計によると、患者数は前年から1万498人増加し、2万4727人に達しました。死亡者は2人で、発生件数は1172件と4年連続で増加傾向を示しています。この結果は、食の安全に対する継続的な警戒の必要性を浮き彫りにしています。

ノロウイルスが原因の約75%を占め、大規模事例も発生

原因物質別では、集団感染を引き起こしやすいノロウイルスが462件と最多で、前年より186件増加しました。ノロウイルスによる患者数は1万8566人に上り、全患者数の約75%を占めています。厚労省の担当者は、「手洗いの徹底や、製造過程での手袋の適切な使用など、基本的な衛生対策の重要性を改めて呼びかけたい」と述べています。

特に注目されるのは、2025年1月と2月に発生した大規模な食中毒事例です。愛知県と兵庫県の仕出屋が提供した弁当が原因で、愛知では患者数が769人、兵庫では2307人に達しました。これらの事例は、ノロウイルスの感染力の高さと、飲食業界における予防策の徹底が急務であることを示しています。

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アニサキスやカンピロバクターも主要な原因物質に

ノロウイルス以外では、寄生虫のアニサキスや細菌のカンピロバクターによる発生件数が多く、これら三つの物質で全事例の約80%を占めています。アニサキスは主に魚介類を介して感染し、カンピロバクターは鶏肉などが原因となることが多いため、食材の適切な処理と加熱が重要です。

施設別の内訳を見ると、飲食店が全体の約56%を占めており、外食産業における衛生管理の強化が課題として浮かび上がります。厚労省は、飲食店向けのガイドラインの遵守や、従業員教育の推進を促しています

今回の統計は、食中毒が依然として深刻な公衆衛生問題であることを再認識させるものです。特にノロウイルスは、少量でも感染が広がりやすく、冬場を中心に流行する傾向があります。専門家は、個人レベルでの手洗いや消毒の徹底に加え、業界全体での予防策の標準化が感染拡大を防ぐ鍵だと指摘しています。

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