都会の鳥は人を恐れない?東京と茨城で7種の警戒性を比較調査
都会の鳥は人を恐れない?東京と茨城で比較調査

都会の鳥は本当に人を恐れないのか?東京と茨城で徹底比較

春の訪れとともに、街中で鳥の姿を目にする機会が増えてきた。よく「都会の鳥は人が近づいてもなかなか逃げない」と言われるが、これは事実なのだろうか?この疑問に答えるため、国立科学博物館の名誉研究員、浜尾章二氏が興味深い実験を行った。動物行動学の専門家である浜尾氏は、東京都心と茨城県の農村地帯で、身近な7種の鳥の警戒性を比較調査したのである。

都市化が鳥の行動に与える影響に着目

動物にとって、都市環境は自然界の生息地とは大きく異なる。そのため、行動や性質が変化することが近年注目されている。鳥の警戒性については、欧州を中心に多くの研究が報告されており、一般的に都市の鳥は田舎の鳥よりも警戒心が低いとする結果が多い。しかし、逆に都市の鳥の方が警戒性が強いとする報告も存在する。こうした背景から、浜尾氏は日本でも同様の調査を実施することにした。

調査対象は一年中見られる7種の鳥

実験の対象となったのは、以下の7種の鳥である。

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  • スズメ
  • ハシブトガラス
  • ムクドリ(いずれも遅くとも1920~30年代には東京に生息)
  • キジバト(東京定着は1950年代)
  • シジュウカラ(同1960年代)
  • ヒヨドリ(同1970年代前半)
  • ハクセキレイ(同1970年代後半)

これらの種は、都市部でも農村部でも一年を通して観察できる身近な鳥たちだ。浜尾氏は2022年(一部は2023年)の3月中旬から5月上旬にかけて、東京23区内の10区にある12カ所の緑地と、茨城県南部の農村地帯の18カ所で実験を実施した。

逃避開始距離を500羽超で測定

実験方法は、人がゆっくりと歩いて鳥に近づいた際に、鳥が飛んだり走ったりして逃げ始めた瞬間の距離、すなわち「逃避開始距離」を測定するものだ。この距離が短いほど、鳥の警戒性が低いことを示す。浜尾氏は合計500羽を超える鳥について、この逃避開始距離を詳細に記録した。

その結果、7種すべての鳥において、東京の個体群と茨城の個体群の間に明確な違いが確認された。具体的なデータは有料記事の続きに記載されているが、この調査は都市化が鳥の行動にどのような影響を与えるかを理解する上で、貴重な知見を提供している。環境変化に対する生物の適応メカニズムを探る動物行動学の観点から、今後の研究にも大きな示唆を与えるものと言えるだろう。

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