福島・三ノ倉高原ひまわり畑、今年は種まき中止 温暖化で生育悪化
三ノ倉高原ひまわり畑、今年は種まき中止 温暖化で生育悪化

福島・三ノ倉高原ひまわり畑、今年は満開の光景が消える

毎年200万本以上のヒマワリが咲き誇る、東北地方で最大規模の福島県喜多方市の名所「三ノ倉高原ひまわり畑」で、今年は種まきが行われないことが決まった。温暖化に伴う生育状況の悪化が原因で、満開の光景が見られなくなる見込みだ。市は5日の市議会一般質問でこの事実を明らかにした。

温暖化と連作障害が深刻化

三ノ倉高原ひまわり畑は、標高約650メートルに位置する三ノ倉高原スキー場のゲレンデなどに関係者が種をまき、毎年花を咲かせてきた。満開の時期にはコンサートや地元産野菜の販売なども行われ、新型コロナウイルス禍前には10万人以上が訪れる県内屈指の観光スポットとして親しまれていた。

しかし、市によると、近年の温暖化と少雨の影響で、花は小さく、すぐに枯れてしまう状況が続いていた。さらに、同じ場所で何年も育てることで次第に生育が悪くなる「連作障害」も発生。少しでも見頃の時期を確保するため、関係者は種をまく時期をずらす対策も試みたが、効果は出なかったという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

昨年の協議で種まき中止を決定

昨年のシーズン終了後、市や栽培委託業者などが今後の対応を協議し、今年の種まきは行わないことに決めた。土地の状況などを見ながら、来年以降の対応を検討していく考えだ。一方で、例年5月中旬に開花する「菜の花畑」は、通常通り楽しむことができるとしている。

この決定は、地域の観光産業に大きな影響を与える可能性がある。三ノ倉高原ひまわり畑は、夏の風物詩として多くの観光客を集め、地元経済を支えてきたからだ。関係者は、持続可能な栽培方法の模索や、環境変化への適応策を急ぐ必要に迫られている。

温暖化が農業や観光に与える影響は、全国的な課題として浮上している。三ノ倉高原の事例は、気候変動が地域の伝統や文化にまで及ぼす深刻な影響を如実に示しており、今後の対策が注目される。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ