大分・高崎山のニホンザル、個体数が最少760匹に 6年連続で減少
大分市は、高崎山に生息するニホンザルの二つの群れ(B群とC群)について、2025年度の個体数調査の結果を公表しました。調査によると、全体の個体数は6年連続で減少し、現行の方法で調査を開始した1971年度以降、最も少ない760匹となりました。
調査の詳細と減少の要因
調査は昨年11月下旬に実施され、市高崎山管理センターの職員や市民ボランティアら約40人が参加しました。寄せ場の往来ルートを通るサルの年齢や性別を記録する方法で行われ、B群は514匹(前年度比70匹減)、C群は246匹(同55匹減)を確認。全体では125匹の減少となりました。
高崎山管理センターによると、減少の要因として、2025年の出産数が前年比73匹減の74匹と少なかったことや、約20匹と約30匹の二つの集団が調査ルートを通過しなかったことが考えられています。この調査はサルの適正管理を目的に毎年実施されており、個体数のピークは1995年度の2,128匹でした。かつては「A群」も存在しましたが、他の群れとのエサ場争いに敗れ、2002年に消滅したとされています。
管理方針の決定と今後の見通し
高崎山では、1953年の高崎山自然動物園の開園以降、サルの数が徐々に増加しました。市は農作物被害や食害による樹木の枯死などを防ぐため、管理目標頭数を定め、給餌量の調整や避妊措置を行ってきました。昨年12月には、新たな目標頭数を「プラスマイナス100匹の幅を持たせた900匹」とする管理方針を決定しています。
今年度の調査では目標頭数を下回りましたが、サルの適正管理を検討する高崎山管理委員会(会長=清水慶子・岡山理科大名誉教授)は、2月下旬の会合で、調査で捕捉できなかった集団の存在や、2025年は山中の実りが豊富で今後、出産数の増加が見込まれることなどを踏まえ、給餌量を増やすなどの措置は行わないことを決めました。この決定は、自然環境のバランスを考慮した慎重な対応として注目されています。
高崎山のニホンザルは、地域の観光資源としても重要な存在であり、今後の個体数の推移が関係者から注目されています。市や管理委員会は、継続的なモニタリングを通じて、適切な管理策を講じていく方針です。



