ミキサー車の過積載が招いた悲劇、ブドウ畑転落で従業員死亡
昨年12月に山梨県甲州市で発生したコンクリートミキサー車の転落事故で、甲府労働基準監督署は3月25日、同市の土木工事業会社と工場長の男性(43歳)を労働安全衛生法違反容疑で甲府地方検察庁に書類送検しました。この事故では、運転していた従業員の男性(当時75歳)が死亡し、過積載が原因と指摘されています。
過積載の疑いと事故の詳細
発表によると、同社と工場長は昨年12月5日午前8時25分頃、甲州市の農道で、最大積載量3880キロのコンクリートミキサー車に約4700キロの生コンクリートを積載し、従業員に運転させた疑いがあります。これは約800キロを超過する過積載状態で、生コンクリートの配送効率を向上させる目的で行われていたとされています。
当時、ミキサー車は甲州市が発注した農道改良工事に使用するコンクリートを運搬中でした。工事現場にコンクリートを流し込むため、農道をバックしていた際に車両が転落。従業員は転落から約4時間半後に車内から救出されましたが、胸部圧迫により死亡が確認されました。
会社側の対応と社会的影響
同社は取材に対し、「代表者がおらず現在は対応できない」と回答しています。この事故は、建設業界における安全対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。過積載は車両の安定性を損ない、重大な事故リスクを高める行為として、労働安全衛生法で厳しく規制されています。
今回の書類送検は、企業の安全管理責任を問うもので、同様の事故防止に向けた警鐘となっています。地域社会では、農道での工事に伴う安全確保への関心が高まっており、今後の対策が注目されます。



