鳥取県内で31日、中国電力島根原子力発電所(松江市)での事故を想定した避難訓練が行われた。境港市誠道町の住民が実際に指定避難先の岩美町まで移動し、経路や避難場所を確認した。
訓練の背景と目的
県と米子、境港両市は「県広域住民避難計画」に基づき、2015年度以降、原発から30キロ圏内の地区ごとに避難訓練を実施している。計画では、誠道町の住民約1000人が琴浦町の東伯総合公園体育館で放射性物質の付着検査を受けた後、岩美町内の4か所の施設に避難することになっている。
訓練の詳細
この日は住民12人が一時集結所の誠道公民館に集合。バスで実際の避難ルートを通って岩美町に移動し、町内の避難施設を巡った。最後に訪れた町中央公民館では、県職員が放射線測定器を使った検査を実演。放射性物質が付着しやすい頭や手、足を測定する方法を説明したほか、岩美町の住民と意見交換し交流を深めた。
参加者の声
誠道地区自治連合会の中本勝会長(82)は「事故は絶対にあってはならないが、万一に備えて避難先の住民とつながることは大事。地区の住民にはもっと広く参加してほしい」と話した。



