車と動物の衝突事故急増、クマ出没で危険度上昇
車と動物の衝突急増、クマ出没で危険度上昇

車と動物が衝突する事故が全国各地で相次いでいる。特にクマやシカの出没が増加しており、重大事故につながる危険性が高まっている。国や自治体には、ドライバーへの情報提供を強化し、事故防止策を一層推進することが求められる。

相次ぐ衝突事故の実態

福島県磐梯町の磐越自動車道では5月、乗用車が路上に飛び出してきた体長約1メートルのクマと衝突した。倒れたクマの上に後続の大型トラックなど4台が次々と乗り上げる多重事故となった。幸い負傷者は出なかったが、重大な惨事に至る可能性もあった。

4月には群馬県渋川市の国道で、バイクがシカと衝突して転倒し、運転手が後続車にはねられ死亡する痛ましい事故が発生した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

動物との衝突事故は近年、高速道路で年間約5万件、国管理の国道で年間約8万件発生しており、道路が山間部まで延伸したことを背景に高水準で推移している。

動物の種類とリスク

高速道路では、タヌキやキツネなどの中型動物が衝突全体の約50%を占め、鳥などの小型動物が約40%、シカやクマなどの大型動物は約4%となっている。しかし、クマは生息域を拡大しており、シカも個体数が増加傾向にある。大型野生動物が生息する山間部での運転には特に注意が必要だ。

ドライバーに求められる対策

制限速度を厳守し、動物が突然現れても横転防止のため急ハンドルを切らないことが重要だ。夜間は視界が悪くなるため、ヘッドライトをハイビームにして遠くの路面を照らし、前走車や対向車がない場合は積極的に活用して進路上の動物を確認してほしい。

国や自治体の取り組み

国土交通省は3月から、動物との衝突事故が発生した国道の地点を地図上に示し、インターネットで公開している。発生時刻や動物の種類も表示され、誰でも無料で閲覧可能だ。このデータをカーナビゲーションシステムと連動させ、事故多発地点に近づくと音声で注意を促す試みも始まっている。こうした取り組みのさらなる拡大が期待される。

動物の出没が多い場所では、道路への侵入を防ぐ柵の設置を進める必要がある。都道府県道や市町村道についても、対策強化が欠かせない。さらに、国や自治体はハンターの育成などを通じて動物の個体数を適切に管理することも重要だ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ