松山城の城山斜面、土砂崩れから2年で復旧工事完了 高強度ネットと雨水流路設置
松山城の城山斜面、土砂崩れから2年で復旧工事完了

2024年7月に土砂崩れが発生した松山城の城山で、松山市は29日、災害復旧工事をすべて完了したと発表した。これに伴い、土砂崩れ発生後から設置されていた市災害対策本部が廃止された。愛媛県が担当した工事部分も15日に完成しており、梅雨入りを前にすべての工事が終了した形だ。

復旧工事の概要

城山の北側斜面は幅約50メートル、高さ約100メートルにわたって崩落。山麓の住宅などに土砂が流入し、住民3人が亡くなる痛ましい災害となった。松山市は再発防止のため、崩落した斜面に高強度のネットを張り、雨水の流路を新たに設置した。また、城の天守閣へ通じる緊急車両用道路も改修し、擁壁を整備した。これらの事業費は約4億7000万円に上る。

工事完了後の点検

29日には、市職員らが工事を終えた斜面や道路を入念に点検し、安全性に問題がないか確認した。市公園管理課の西本義明主幹は「予定通り梅雨前に工事を終えられた。災害はいつどこで起こるかわからない。気象情報をこまめに確認し、適切な対応を取ってほしい」と市民に呼びかけた。

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県による追加対策

愛媛県は、斜面の下部で土砂を食い止める擁壁や落石防護柵を設置するなど、さらなる安全対策を実施した。これらの工事がすべて完了したことで、一部通行止めとなっていた登城道などは6月1日から全面通行が可能となる。観光客や市民にとって、松山城へのアクセスが完全に回復することになる。

今後の展望

松山市は今後も定期的な点検を行い、城山の安全性を確保する方針だ。今回の復旧工事により、再び大規模な土砂崩れが発生するリスクは大幅に低減されたとみられる。市は「万全の対策を講じた。市民には安心して城山を訪れてほしい」としている。

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