富山県小矢部市と石川県金沢市の市境近くで栽培されている薬用のシャクヤク「梵天(ぼんてん)」が、畑一面に白い花を咲かせています。
特産品としての取り組み
梵天の根は漢方薬の材料として利用され、4年前に地元の北蟹谷(きたかんだ)地域活性化協議会が特産品にしようと植えました。この取り組みを広く知ってもらうため、31日に花摘み体験会を開催します。
栽培の経緯と現状
梵天が栽培されているのは小矢部市の内山地区。市境から約1キロ富山側に入った山あいの斜面に広がる畑です。もともとは水田でしたが、米作り農家の減少により耕作放棄地となり、雑草が生い茂る荒れ地と化していました。
地域の課題を話し合う活性化協議会が「放棄地を有効活用できないか。薬草を植えて北蟹谷の特産物にしよう」と発案。富山県上市町の県薬用植物指導センターに相談し、梵天を植えることになりました。
2022年11月に33アールの畑に5千株を植え、その後毎年栽培面積を拡大。現在は計50アール、7500株に増え、協議会のメンバー約30人が育てています。
梵天の効能と出荷
梵天の根は、鎮痛、冷え性、皮膚病などに効能があるとされています。出荷できる長さ約30センチに育つまでに4年かかり、大きくて太い根ほど好まれます。取引価格は1キロあたり200~300円程度。5月に白く美しい花を咲かせるため、希望者に花摘み体験を楽しんでもらおうと企画されました。
4年間育てた梵天の根は、今秋に初めての出荷時期を迎えます。協議会の野沢敏夫会長(71)は「小矢部の山の中で薬草を栽培している取り組みを皆さんに知ってほしい。生育は順調で、秋の収穫が楽しみ」と話しています。
花摘み体験の詳細
花摘み体験は31日午前9時から1時間。国道359号沿いの「内山地滑り災害復旧記念公園」で参加を受け付け、徒歩5分の畑へ向かいます。摘み取りに必要な長靴、はさみ、籠は持参してください。花やつぼみは持ち帰り可能。参加費は1人200円。問い合わせは協議会(090-2379-7980)へ。



