喜多方市の山林火災、雨が鎮火に奏功 住民ら安堵の表情
喜多方市の山林火災、雨が鎮火に奏功 住民安堵

喜多方市の山林火災、雨が鎮火に奏功

福島県喜多方市塩川町で発生した山林火災は、発生から丸一日が経過した27日、延焼の恐れがない鎮圧状態となりました。27日朝からの降雨が火勢を弱め、住宅地への延焼という最悪の事態は回避され、長期化を懸念していた住民からは安堵の表情が見られました。

消防関係者の懸命な活動

喜多方地方消防本部の担当者は「降り続いた雨と消防関係者の懸命な活動で延焼を防ぐことができた」と述べ、早朝からの雨が消火に大きく貢献したと評価しました。2日目も応援を含む消防関係者や消防防災ヘリが消火活動を継続し、空と陸からの放水により深刻な状況を防ぎました。

市などによると、出火場所は県道から東側の山の中腹とみられ、そこから風に流されて北西方向に延焼。県道を越えて西側にも範囲を拡大し、南側の一部にも飛び火しました。延焼の恐れがないことが発表された後も、広範囲で焦げた臭いが充満する中、消防関係者は火元の残存を慎重に確認しました。市消防本部は「まずは鎮火を優先し、原因を明らかにしたい」としています。

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住民の安堵と不安

現場近くに住む五十嵐君枝さん(75)は避難も考えたが、家族の体調を考慮して自宅に留まったといい、延焼を免れたことに「本当に安心した」と表情を緩めました。一方で、「近隣は高齢者ばかりで避難が難しい」と、今後の同様の災害発生への不安も口にしました。

専門家の見解

林野火災を専門とする千葉大国際高等研究基幹の峠嘉哉准教授は、岩手県大槌町と喜多方市で大規模な山林火災が続いたことについて、「太平洋側では冬から春にかけて雨が少なく乾燥が続くため、過去にも同時期に複数の大規模火災が発生したことはあるが、今年は多い印象だ」と述べました。

峠准教授は24日から大槌町の火災現場で調査を続けており、大槌町の火災は発生から6日目の27日も鎮圧には至っていませんが、喜多方市は丸一日で鎮圧状態となりました。両市町で27日に雨が降り、地表が濡れたことで「どちらも鎮圧に向けて非常に効果があった」と指摘します。

峠准教授によると、国内の山林火災の要因の98.8%は、たき火、野焼き、たばこの不始末などの人為的な出火です。現時点で両市町とも出火原因は不明ですが、「どちらも人為的な出火の可能性が高い」と述べています。

地域によっては5月ごろまで乾燥や強風が続くため、特に注意が必要です。峠准教授は「山林火災を防ぐ最大の対策は、火の取り扱いに注意し、出火させないことだ」と強調しました。

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