全国で水道メーター盗難相次ぐ、銅価格高騰が背景か 空き部屋狙い巧妙化
全国で水道メーター盗難相次ぐ、銅価格高騰が背景か

静岡市の公営団地で、水道メーターが盗まれる被害が相次いでいる。同様の被害は東京都や神奈川県、静岡県、兵庫県、山口県など全国各地で報告されており、背景には水道メーターに含まれる銅の価格高騰があるとみられる。犯行手口は巧妙化しており、特に発覚しにくい公営団地の空き部屋が狙われている。管理する自治体は「想定していない事態」と頭を悩ませている。

静岡市で計89個盗難、被害総額34万円

静岡市では3月下旬以降、四つの公営団地などで計89個の水道メーターが盗まれた。市の発表によると、被害総額は約34万円にのぼる。最も多い47個が盗まれた団地では、いずれも空き部屋のメーターが標的となった。水道管に接続されていたメーターが外されたため、管内に残っていた水が共用部の廊下に漏れ出し、住民が気づいて3月下旬に通報、事件が発覚した。

空き部屋を狙う巧妙な手口

市によると、盗まれた正確な時期は不明。この団地は築50年以上で、大部分が空き部屋となっている。空き部屋は1階の郵便ポストがテープで封鎖されているため、一目で識別可能。市は、発覚を遅らせるために空き部屋を狙った可能性が高いとみている。自治体関係者は「水道メーターは高価なものではないため、盗難の対象になるとは想定していなかった」と困惑する。

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さらに、被害発覚前にも盗難が行われていた可能性があり、現在も調査が続いている。自治体は防犯カメラの設置やメーターの固定強化など、対策を急いでいる。

銅価格高騰が盗難の背景か

水道メーターには銅製の部品が使用されており、近年の銅価格高騰が盗難を誘発していると専門家は指摘する。銅は非鉄金属の中でも価格が高く、スクラップとして転売することで利益を得やすい。実際、全国の非鉄金属買取業者では、不審なメーターの持ち込みが増えているという。

各地で相次ぐ類似被害

東京都や神奈川県、兵庫県、山口県などでも同様の被害が報告されており、いずれも公営団地や空き家が狙われている。犯人は作業員に変装するなど、周囲に不審感を与えない手口を用いているケースもある。自治体間で情報共有を進め、防止策を模索しているが、決定的な対策は見つかっていない。

今後の課題と対策

専門家は、メーターの素材を銅から別の金属に変更するか、防犯性能の高いロックを導入する必要があると指摘。しかし、コスト面や既存設備の交換には時間がかかるため、短期的には巡回強化や住民への注意喚起が重要となる。自治体は「今後も被害が拡大する可能性がある」として、警察との連携を強化し、早期解決を目指す。

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