埼玉県ふじみ野市の入間東部地区事務組合消防本部は22日、心肺停止状態の50代男性を搬送中、救急救命士が酸素を送り込むチューブを気管ではなく食道に誤って挿管したと明らかにした。男性はその後、搬送先の病院で死亡が確認された。病院の医師は「誤挿管と死亡との因果関係は極めて低い」との見解を示しているという。
事故の経緯と詳細
同消防本部によると、12日に「ぜんそく発作、呼吸困難で会話ができない」と男性の家族から119番があった。同県富士見市の病院へ向かう救急車内で、50代の男性救急救命士が誤挿管した。原因は調査中としている。
消防本部の対応と今後の方針
同消防本部は「誤挿管はあってはならない。再発防止に向け組織としてしっかりと取り組んでいく」とコメントしている。この事故を受け、同本部は救急救命士の訓練強化や手順の見直しを進める方針だ。
医療関係者によると、気管挿管は高度な技術を要し、誤挿管はまれに発生するものの、迅速な発見と対応が重要とされる。今回のケースでは、搬送中のバイタルサインの変化などに気づく余地があった可能性も指摘されている。
埼玉県内では過去にも類似の事例があり、救急医療の質向上が課題となっている。消防本部は再発防止策を徹底し、地域住民の信頼回復に努める考えだ。



