岐阜県各務原市は1日、市街地にクマやイノシシなどが出没した際に、安全を確保した上で捕獲者が発砲することを認める「緊急銃猟制度」の運用開始に伴い、市猟友会の会員6人を「緊急銃猟捕獲者」に委嘱した。任期は2027年3月末までで、同会で豊富な銃猟経験を持つ会員が選ばれた。
緊急銃猟制度の概要
同制度は、2025年9月に施行された改正鳥獣保護法に基づき導入された。市街地に危険な鳥獣が出没した場合、自治体が指定した捕獲者に限り、周辺住民の安全を確保する条件の下で発砲を認めるものである。各務原市ではこれまでクマの出没は確認されていないが、2026年に入り、隣接する岐阜市や関市でクマの目撃情報が相次いでいることから、市は警戒を強めている。
委嘱式での発言
委嘱式で浅野健司市長は、「クマは全国至る所で出没しており、安易に構えていられないのが実態。市民の安全安心の確保に力添えをいただきたい」と述べ、捕獲者らの協力を求めた。また、緊急銃猟捕獲者に委嘱された同市の古池洋一さん(75)は、「事故がないようやっていきたい」と決意を語った。
市は今後、捕獲者に対する訓練を実施し、実際の出動時に備える方針。クマの出没が確認された場合には、市の防災無線やホームページを通じて市民に注意を呼びかけるとしている。



