美浜原発3号機の蒸気漏れ、鉄製カバーの穴が原因 腐食進行で厚さ1ミリ以下に
美浜原発3号機蒸気漏れ、鉄製カバーの穴が原因

美浜原発3号機、蒸気漏れの原因は鉄製カバーの腐食

関西電力は12日、福井県美浜町にある美浜原発3号機で8日に発生した蒸気漏れトラブルについて、高圧タービンを覆う鉄製カバーに穴が開いていたことが原因だと発表した。このカバーは厚さ2センチだが、1976年の運転開始から約50年間使用され続け、穴の周辺は腐食により1ミリ以下の薄さになっていた。

点検の不備が浮き彫りに

関電は2021年に実施した目視点検では異常を確認できず、詳細な調査を行っていなかった。今回見つかった穴は縦1センチ、横8センチで、周辺の最も薄い部分は0.8ミリだった。関電はタービン内部を流れる蒸気によって鉄製カバーが腐食し、徐々に薄くなる「減肉」が進行した可能性があるとみている。今後、損傷箇所の周辺を切り取り、穴が開いた原因を詳しく調査する方針だが、運転再開の見通しは立っていない。

定期検査の頻度と課題

原発は最長13カ月の運転ごとに定期検査が義務付けられており、高圧タービンは3回に1回の割合でカバーを外して内部を点検する。関電は直近の2021年12月の点検では局所的な腐食は見つからなかったと説明しているが、専門家からは長期間の運転による経年劣化の見落としが指摘されている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

福井県が詳細調査を要求

関電と安全協定を結ぶ福井県の担当者は「長い運転期間が減肉の背景にあることは間違いない。どのように点検管理をしていたのか、関電にしっかり検証してもらいたい」と述べ、詳細な調査を求めた。今回のトラブルは8日午前4時10分ごろ、原子炉建屋から蒸気を送り発電用タービンを回す「2次系」設備で発生。約15分後に原子炉は手動停止され、漏れた蒸気に放射性物質は含まれていなかった。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ