関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の高圧タービン周辺で蒸気漏れが見つかった問題で、関西電力は12日、タービンを覆う金属製カバーに縦約1センチ、横約8センチの穴が開いていたと発表した。このカバーは1976年12月の運転開始時から一度も交換されていなかったという。
蒸気漏れの経緯と発見
蒸気漏れは8日朝、タービン建屋内にある発電用の高圧タービンの周辺で確認され、関西電力は直ちに原子炉を手動停止した。その後、詳細な調査が行われた結果、カバーに穴が開いていることが判明した。
カバーの役割と状態
穴が見つかったカバーは「キャップ」と呼ばれる部品で、高圧タービンを設置する際に不要な配管の接続部をふさぐために取り付けられたものだ。調査の結果、キャップに穴が開いていたほか、本来20ミリあった厚さが最も薄い部分で0.8ミリにまで減少していたことが明らかになった。
点検の実態と課題
定期点検では、キャップの内側と外側を目視で確認し、腐食が認められた場合には肉厚を測定する手順となっていた。しかし、直近の2021年12月の点検では腐食は確認されなかったという。この点について、福井県原子力安全対策課は「蒸気による腐食が進行した結果、カバーが内側から徐々に削られ、穴が開いたと推定される。経年劣化の管理方法や点検のあり方が焦点となる」と指摘している。
今後の対応
関西電力は今後、キャップを運び出して詳しい原因を調査する方針だ。同社は今回の事態を受け、再発防止策を検討するとしている。



