関西電力は8日、稼働中の美浜原発3号機(福井県美浜町)において、高圧タービン周辺からの蒸気漏れを確認し、同日午前4時24分に原子炉を手動停止したと発表した。放射性物質の漏れはなく、環境への影響はないとしている。
蒸気漏れの発見と対応
関西電力や福井県によると、8日午前4時8分に警報が作動し、運転員が監視カメラで高圧タービン周辺から蒸気が漏れているのを確認した。その後、手動停止措置を実施し、同43分には蒸気漏れが止まったことを確認した。現在、原因調査を進めており、運転再開の見通しは立っていない。
美浜3号機の歴史と現状
美浜3号機は1976年に営業運転を開始した。東京電力福島第1原発の事故後、一時稼働を停止し、2021年6月に約10年ぶりに再開した。国内の原発としては初めて40年を超えて運転を継続しており、今年12月には運転開始から50年を迎える。関西電力は昨年12月、50年を超える運転に必要な長期施設管理計画の認可を原子力規制委員会に申請している。
今回の蒸気漏れは、高経年化した原発の安全性に改めて注目を集める事態となった。今後の原因究明と再開時期が焦点となる。



