愛知県東三河地域に水を供給する豊川用水で続く水不足を受け、同県などは24日、天竜川水系の佐久間ダムからの緊急導水を25日に開始すると発表しました。期間は5月5日までとしています。今後の農業用水の需要増加が見込まれることから、導水を実施する運びとなりました。
緊急導水の背景と経緯
佐久間ダムからの導水は、愛知県と静岡県などの取り決めに基づき、通常は5月6日から9月20日までの間に一定の条件を満たした場合にのみ可能です。しかし、豊川用水の深刻な渇水を受け、3月末に関係機関の協議を経て、通常の期間外であっても導水を実施できるよう特例が認められました。期間外の導水は実に41年ぶりとなります。
豊川用水の現状
豊川用水では、3月に最大水源である宇連ダム(愛知県新城市)の貯水率が一時0%となるなど、渇水が深刻化しました。その後の降雨により、宇連ダムを含む豊川用水全体の貯水率は24日午前0時現在で60%を上回っていますが、平年よりは依然として低い水準にあります。
今回の緊急導水は、今後の農業用水の需要増加に備えるものであり、関係機関は引き続き水不足の状況を注視していく方針です。



