秘境の渓谷を走る大井川鉄道、最大20倍強の値上げ計画に地元が反発
大井川鉄道、最大20倍強の値上げ計画に地元反発

大井川鉄道(静岡県島田市)の井川線について、6月から大幅な値上げを実施する計画が波紋を広げている。同社は8日、静岡県川根本町の町議や観光事業者らを対象に説明会を開催。鳥塚亮社長は「6月1日からの実施は未定」としながらも、料金改定に強い意欲を示した。地元からは沿線の観光客離れを懸念する声が相次いでおり、事態は予断を許さない。

値上げ計画の内容

大井川鉄道側が町や町議会などに提示した計画によると、現行では運賃(大人160円~1340円)のみで乗車可能な列車を、パックツアーである「募集型企画旅行商品」の専用列車に変更する。これにより、どの駅で乗降しても1乗車3500円(小児半額)に設定される。現在の最安運賃160円と比較すると、実に約22倍もの値上げとなる。

説明会の模様

説明会は冒頭部分を除き非公開で行われた。終了後、鳥塚社長は報道陣に対し、「ご理解を得られたと思う。事業者の皆さんと定期的なミーティングを開き、観光の振興に努めたい」と述べた。値上げの背景には赤字が続く大井川鉄道の厳しい経営環境があり、「今回の改定は私の使命。これまでの経験を生かし、地域を盛り上げる鉄道にしていきたい」と訴えた。

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地元の反応

一方、地元からは懸念の声が上がっている。町議の一部は「納得できていない」と語り、観光客の減少を危惧する。沿線の観光事業者からも「値上げによって客足が遠のくのではないか」と不安の声が漏れる。大井川鉄道は観光資源として地域経済を支えてきただけに、今回の値上げ計画は地元にとって死活問題となり得る。

今後の見通し

鳥塚社長は「6月1日からの実施は未定」と述べるにとどまり、具体的なスケジュールは明らかにしていない。しかし、経営改善への強い決意を示しており、今後も地元との協議を続けながら、調整を図る方針だ。大井川鉄道の井川線は、秘境の渓谷を走る観光列車として人気を博してきた。値上げが地域の観光振興にどのような影響を与えるのか、注目が集まる。

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