愛知・犬山の空自機墜落事故から1年、フライトレコーダー搭載わずか7機にとどまる
愛知・犬山の空自機墜落事故1年、フライトレコーダー搭載7機

航空自衛隊のT4練習機が2025年5月、愛知県犬山市の入鹿池に墜落した事故から1年が経過したが、事故原因の究明に不可欠なフライトレコーダー(飛行記録装置)の搭載が計画通りに進んでいないことが明らかになった。防衛省によると、未搭載だった約60機のT4のうち、実際に搭載が完了したのはわずか7機にとどまっている。

事故から1年、搭載作業は難航

当時の防衛相が事故直後に搭載を急ぐよう指示したにもかかわらず、大きな進展は見られない。防衛省が保有するT4は約200機で、このうち約60機が飛行記録装置を搭載していなかった。事故原因は現在も特定されていない。

予算確保は進むが、改修に時間

防衛省は2026年度予算で、6機分の搭載費として約4億5千万円を計上。2025年度には空自の予算から1機分を捻出し、これまでに計7機分の費用を確保した。しかし、T4全機への搭載時期について、同省関係者は「数年でできるとは思えない」と述べ、見通しは立っていない。搭載には民間企業の生産ラインで大がかりな機体改修が必要であり、作業に時間がかかる上、生産基盤の強化にも多額の設備投資が必要となるためだ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

代替策も限界

防衛省は代替策として、未搭載機に取り外し可能な映像音声記録装置を搭載し、映像や画像、操縦室の音声を記録できるようにした。しかし、この装置は高度や速度も記録できる飛行記録装置に比べて得られる情報が限られ、墜落後の耐久性も劣る。

T4練習機の重要性

T4は操縦性などの信頼性が高く、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」も使用している。空自によると、戦闘機パイロットの養成課程では大半の訓練生がT4を使用しており、パイロットの技量維持に不可欠な機体とされる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ