QRコードを悪用した不正ポイント取得で市職員を逮捕
尼崎市が運営する電子地域通貨「あま咲きコイン」のポイントを不正にだまし取ったとして、尼崎南警察署は2月17日、電子計算機使用詐欺の疑いで、西宮市上下水道局に勤務する48歳の男性職員を逮捕しました。同署によると、容疑者は尼崎市在住で、逮捕後も「意図的にポイントを不正取得したのではない」と容疑を否認しているとのことです。
81回にわたり計8100ポイントを不正取得
逮捕容疑は、昨年7月ごろから同年10月ごろにかけて、81回にわたり、スマートフォンの「あま咲きコイン」専用アプリを利用して、合計8100ポイントをだまし取ったとされています。このポイントは、1ポイントが1円に相当し、尼崎市内の小売店などでキャッシュレス決済に利用可能なものです。
「あま咲きコイン」は、アプリやカードを使った地域密着型のキャッシュレス決済サービスで、市が開催するSDGs関連講座の受講などで特典ポイントを貯めることができる仕組みとなっています。市側は、昨年夏以降、講座が実施されていない日にも、何者かが特典ポイントを継続的に取得している事実を把握し、同年10月に尼崎南署に相談していました。
QRコードを保存したアプリで繰り返し特典を受領
警察の調査によると、容疑者は昨年夏に2回、SDGs関連講座を受講しており、その際にポイント受領用の二次元コード(QRコード)を読み取る過程で、コードを保存できる中国系のアプリを使用していたとされています。保存したQRコードを悪用して、講座のない日にも繰り返し特典ポイントを受け取っていた疑いが持たれています。
この事件は、デジタル決済サービスの利便性が高まる一方で、セキュリティ上の脆弱性が露呈したケースとして注目を集めています。地域通貨の普及において、不正利用防止策の強化が急務であることを浮き彫りにしました。警察は、容疑者の動機や詳細な手口について、さらなる捜査を進めるとしています。



