航空自衛官が還付金詐欺に関与か 埼玉県警が逮捕、小松基地隊員を摘発
埼玉県警狭山署は2026年3月5日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、航空自衛隊小松基地に勤務する自衛官、能勢起有容疑者(30歳、石川県小松市在住)を逮捕しました。容疑者は逮捕後、「お金を引き出したことは間違いない」と一部の行為を認めつつも、電話をかけた事実については否認していると伝えられています。
高齢女性を狙った巧妙な手口 厚生年金還付金を装う
捜査によれば、能勢容疑者は2025年9月29日午前9時30分ごろから複数回にわたり、共犯者と共謀して埼玉県入間市に住む76歳の女性を標的にしました。市役所職員を装い、「厚生年金の戻りがあります」などと虚偽の電話をかけ、女性を同市内のATMに誘導。容疑者名義の口座に現金を振り込ませることに成功し、同日午後0時45分ごろには石川県小松市内のATMで約49万円を引き出した疑いが持たれています。
この事件は、高齢者を狙った還付金詐欺の典型的な手口であり、自衛官という公務員の立場を悪用した点が社会的な衝撃を与えています。埼玉県警は、能勢容疑者が組織的な詐欺グループに関与していた可能性も含め、詳細な捜査を進めている模様です。
小松基地司令が謝罪と協力を表明 隊員の綱紀粛正を約束
事件を受け、航空自衛隊小松基地の野村信一空将補司令は声明を発表。「被害に遭われた方に対し、心よりおわび申し上げます。今後の警察の捜査に全面的に協力するとともに、隊員の綱紀粛正に努めてまいります」と述べ、組織としての責任を認めました。
このコメントは、自衛隊内部の規律問題に光を当てるものであり、近年増加する自衛官の不祥事に対する厳しい対応を示しています。基地側は、再発防止策として隊員への教育強化や監視体制の見直しを検討しているとみられます。
能勢容疑者の逮捕は、自衛隊の信頼回復に影響を与える可能性が高く、今後の司法手続きや組織的な対応が注目されます。埼玉県警は、共犯者の特定や他の被害の有無についても調査を継続しており、事件の全容解明が急がれています。
