音楽で市民と警察の距離を縮める「ギターポリス」の挑戦
福島県警察福島署地域課自動車警ら係に所属する大宮宏紀巡査部長(40歳)は、ユニークな活動で注目を集めています。彼は「ギターポリス」として、市民に親しまれながら防犯意識の向上に努めているのです。
警察官のイメージを変える音楽活動
大宮巡査部長は、警察官に対する「怖い」というイメージを払拭したいと考えています。「活動を通して市民との距離を少しでも縮めたい」という強い思いから、人気歌謡曲の替え歌やオリジナルソングを制作し、交通事故や詐欺被害の防止を呼びかけています。
ギターは大学生の時に父親の影響で始めた趣味でしたが、7年前の南相馬署勤務時代に転機が訪れます。高齢者を対象とした防犯講話で、当時の後輩が歌を担当し、大宮さんがギターを演奏したことがきっかけで、本格的にギターポリスとしての活動を開始したのです。
笑いと音楽で防犯意識を高める
初期の活動では、「こんな言葉は詐欺ですよ」といった歌とともに、「なりすまし詐欺」被害の事例を笑いを交えた寸劇で披露しました。参加者からは「面白かった、またやってよ」という声が寄せられ、大宮さんは「趣味が生きて良かった」と当時を振り返ります。
現在も「110番の日」などの広報イベントで活動を継続しています。特に、郡山市出身の故西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」を反射材の使用を勧める歌詞にアレンジし、高齢歩行者が関わる交通事故の抑止を呼びかける取り組みは、地域で高い評価を得ています。
子どもたちにも親しまれるオリジナルソング
さらに、子どもたちが歌いながら楽しく「110番」を覚えられるオリジナルソングも披露しており、市民から幅広い世代に親しまれています。大宮さんは各交番に防犯講話などの提案を積極的に行い、地域全体の安全意識向上に貢献しています。
「身近な存在として気軽に何でも相談できる空気感をつくり、犯罪被害の拡大防止につなげたい」と力強く語る大宮巡査部長。音楽の力を活用した独自のアプローチは、警察活動の新たな可能性を示しています。
