加重収賄罪などで有罪が確定した旧天竜林業高校(浜松市天竜区)の元校長、北川好伸さん(78)の第2次再審請求審は20日、静岡地裁浜松支部で、裁判官、弁護団、検察による3回目の3者協議が行われました。弁護団によると、裁判所が前回の協議で検察側に開示を促した防犯カメラ映像について、検察側は「内容を確認した上で、今月末をめどに提出する」と述べ、開示を先送りしました。
防犯カメラ映像の重要性
この防犯カメラ映像は、贈賄罪が確定した中谷良作・元天竜市長(故人)の犯行時間帯の居場所を示すものです。弁護側は「中谷さんは銀行にいて犯行は不可能」と主張し、検察側は当時の行員の証言に基づいて「途中退店した」と反論していました。そのため、主張を裏付ける防犯カメラの記録の有無が焦点となっていました。
検察側はこの日、銀行へ今月7日に記録の有無などを照会したが、「結果は先ほど届いたため、見ていない」と回答。これに対し、裁判官は「記録がなかった場合も書面で報告を」と求め、次回の3者協議期日(7月8日)までに出される照会結果内容などを踏まえて「次回に証拠開示を勧告するか判断したい」と述べました。
弁護団と北川さんの反応
浜松市内で会見した弁護団の海渡雄一弁護士は「裁判所が私たちの問題意識を理解してくれている」と評価。北川さんは「ぼんやりとしか見えなかった事件の構図が見えてきた」と手応えを語りました。
事件の背景
確定判決によると、北川さんは2006年に中谷さんの孫ら生徒2人の成績調査書の改ざんを教員に指示。成績評定平均値を水増しした虚偽の調査書を大学に出し、中谷さんから現金約20万円を受け取ったとされています。北川さんは無罪を訴えましたが有罪が確定。2023年3月に1回目の再審が棄却され、同年10月に再び再審を請求しました。



