古物商強盗殺人事件で検察側が無期懲役求刑、弁護側は無罪主張
名古屋市中区のマンションで2023年に発生した古物商男性殺害事件の裁判員裁判が18日、名古屋地裁(入江恭子裁判長)で結審した。強盗殺人と死体遺棄の罪に問われている無職の内田明日香被告(32)に対し、検察側は無期懲役を求刑した一方、弁護側は強盗殺人罪について無罪を主張した。判決は3月6日に言い渡される予定である。
検察側「金品奪う目的で強い殺意、計画的で悪質性高い」
検察側は論告で、内田被告がホストクラブ店員男性を売り上げ1位にするために多額の金銭を必要としていたと指摘。「金品を奪う目的で強い殺意を持って被害者の首を絞めた」と述べ、事件の動機を明確に示した。さらに、ロープを事前に準備するなどしたことから「計画的で悪質性が高い」と強調し、厳しい刑罰を求める理由を説明した。
弁護側「殺害意思なく、因果関係不明」と無罪主張
弁護側は最終弁論で、被害者を殺害して金品を奪う意思も目的もなかったと強く主張した。性行為中に首を絞めたことと死亡との因果関係は不明だとし、強盗殺人罪については無罪を求めた。死体遺棄については、ホストクラブ店員男性(無罪が確定)との共謀を主張し、「寛大な判決を」と訴えた。
検察側が予備的訴因追加、事件の詳細明らかに
検察側は論告に先立ち、死体遺棄について店員男性との共謀を主張する従来の訴因に加え、予備的訴因として内田被告単独での犯行を追加した。起訴状によると、2023年9月に被害者を窒息死させて現金や指輪などを奪い、その後遺体をクローゼット内に隠したとされている。事件の背景には、ホストクラブ関連の金銭問題が深く関わっていることが浮き彫りとなった。
この事件は、地域社会に衝撃を与え、強盗殺人の凶悪性と計画性が焦点となっている。裁判員裁判として審理が進められ、市民の参加により公正な判断が期待される。判決日まで、関係者や地域住民の関心が集まる状況が続きそうだ。



