広島県福山市は1日、市立川口東小学校(福山市東川口町)の放課後児童クラブにおいて、児童の個人情報が記載された書類を紛失したと公表した。現時点では外部への情報流出は確認されていないとしている。
紛失した書類の内容
発表によると、紛失したのは「緊急時対応調査票」であり、子どもの氏名や緊急連絡先、かかりつけ病院などの情報が記されていた。このクラブに通う小学1年生から6年生のうち、最大53人分の書類がなくなった可能性があるという。
生活保護費の誤支給も判明
また、同日、市は市内の生活保護受給者計51人に対し、4月から5月にかけて誤った金額の生活保護費を支給するミスがあったと発表した。原因は、支給額の算定に必要なデータを管理するシステムを入れ替える際に、委託業者が設定を誤ったことによるもの。市は対象者に謝罪し、追加支給などの対応を行うとしている。
相次ぐ不祥事と再発防止策
福山市では不祥事や事務処理ミスが相次いでおり、総務部内に再発防止に向けた対策チームを設置した。このチームは、ミスが発生した部署の業務を点検し、原因を分析して全庁で共有するほか、デジタル技術を活用した業務改善を図る方針だ。
市によると、昨年度は6件のミスが発生したが、今年度は既に4件に上っている。背景には部署間の連携不足や法令解釈に関する知識不足などがあり、全庁的な対策が必要と判断した。
対策チームは5月29日に初会合を開き、AI(人工知能)の活用によってヒューマンエラーの低減につなげられないかなどの議論を行ったという。総務部長は「信頼回復に向け、実効性のある対策に取り組んでいきたい」と述べている。



