福井県警は、警察官採用試験の受験者数を増やすため、2026年度の試験内容を一部見直した。少子化に加え、民間企業との人材獲得競争が激しくなっていることから、体力試験の種目を減らすなど受験時の負担を軽減し、多様な人材の確保を目指す。
見直しの背景
県警によると、2025年度の受験者数は207人で、過去10年間で最少だった。2020年度の395人から大きく減少し、5年連続の減少となった。特に女性受験者は、2019年度には93人(大卒・高卒区分)だったが、2025年度は38人と大幅に減った。
2025年度には受験可能年齢を35歳まで引き上げたほか、育児や介護などで一度退職した元警察官を対象とした再採用制度を導入したが、受験者数の減少に歯止めがかからなかった。
体力試験の簡素化
今回の見直しでは、女性が受験をためらう一因とされる体力試験を簡素化した。「握力」「20メートルシャトルラン」「立ち幅跳び」を廃止し、持久力や跳躍力を総合的に測る「バーピーテスト」を新たに導入。体力試験は5種目から3種目に再編した。また、種目ごとの合格最低基準も撤廃した。採用後の警察学校で体力は養えるとして、選考段階での「体力重視」のイメージを払拭する。
オープンキャンパスに参加した高校3年の女子生徒(17)は「体力に自信がないので、受けやすくなった。警察学校に入れたら仲間と乗り越えたい」と話し、同級の男子生徒(17)も「スポーツが苦手なので、3種目に減ると聞いてほっとした」と語った。
選考時期の前倒し
「民間企業より選考時期が遅い」との声に応え、面接回数を2回から1回に集約し、合否発表時期を約1か月早める予定だ。
県警は、今回の見直しが男女問わず受験しやすさの向上につながると期待する。警務課の小島正行次席は、「女性警察官は様々な場面で必要とされている。同性の警察官に相談したいという県民ニーズもある」と述べ、「県民の安全・安心を守るヒーローになりたい方はぜひチャレンジしてほしい」と呼びかけた。
女性限定イベントも
6月6日午後2時からは、福井駅前の複合ビル「アオッサ」7階の大学連携センター「Fスクエア」で、女性警察官とのフリートークなどを行う女性限定の「ゆるっとおはなし会」を開催する。



