高齢ドライバー事故相次ぐ、部活バス運転手に免許返納督促も事故
高齢ドライバー事故相次ぐ、部活バス運転手に免許返納督促も

高齢ドライバーによる深刻なマイクロバスの事故が相次いでいる。名古屋市の交差点で29日に男女2人がマイクロバスにはねられ死亡した事故では、運転手の男は85歳で、バスのGPS情報や目撃情報から、直前には遮断機を押し上げながら踏切に進入したり、異常な低速走行をしたりした可能性が浮上している。

福島の事故、運転手に免許返納督促

こうした中、6日に起きた福島県郡山市で高校生が亡くなったマイクロバス事故では、運転手の68歳の男が、4月以降に警察から2度にわたって免許返納を促されていたことが警察関係者への取材でわかった。運転手は事故前の1カ月ほどで5件の物損事故を起こしていた。この期間に運転手の自家用車の修理を担っていた男性は、バスの運転を止められなかったことを悔やむ。

事故の詳細

バスを運転していたのは、新潟県胎内市の若山哲夫容疑者(68)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで逮捕、福島地検が鑑定留置=。5月6日に起きた事故では、バスに乗っていた北越高校(新潟市)の稲垣尋斗(ひろと)さん(17)が亡くなり、生徒5人が大けがをした。

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若山容疑者から車の修理を頼まれていた新潟県内の自動車修理業者の男性は「運転しない方がいいと何度も言ったのに。亡くなった高校生のことを考えると心が痛い」と話した。警察の面談に示した意思について、男性は「容疑者は部活のバスを運転するなんて、自分には無理だと言っていた」と明かした。

背景と課題

高齢ドライバーによる事故は後を絶たず、特に部活バスなど生徒を乗せた車両での事故は重大な結果を招く。警察は免許返納を促すが、強制力はなく、自主返納に頼らざるを得ない現状がある。また、地域によってはバス運転手の確保が難しく、高齢者がやむを得ず運転を続けるケースも指摘されている。

今回の事故を受け、国土交通省は高齢ドライバー対策の強化を検討するとともに、学校現場での安全対策の徹底を呼びかけている。しかし、根本的な解決には、公共交通機関の充実や運転免許返納後の移動手段の確保が不可欠とされる。

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